2021年4月から非常勤講師として勤務している学校、3年目に入りました。
これまでの2年間の経験と蓄積は大変貴重なものでした。
これを土台にして、3年目も更なる進化を遂げていきたいと思っていました。
昨年から、私は「○○音楽プログラム」というものを勝手に作っています。
○○は学校名、ここでは一般非公開ということにしています。
今回は2学期編です。
<器楽教育と鑑賞教育>
私が現在勤務している学校での音楽鑑賞教育はそのまま器楽教育に繋げることを意識しています。
全ての曲目でそれが実現することは不可能ですが、
2学期の最初には、以下の曲目をすることとしました。
・中学1年生:ヴィヴァルディの「四季」より『春』第1楽章
(シューベルトの「魔王」は鑑賞してから、生徒たちによる朗読劇に挑戦!)
・中学2年生と外部入学者の高校1年生:ラヴェルの「ボレロ」
・中学3年生と外部入学者の高校2年生:ムソルグスキーの「展覧会の絵」
・内部進学の高校生:ホルストの「惑星」より『木星(ジュピター)』
どの曲目も、最初に音楽鑑賞をして、しっかりと作品に関わる学習をしてから、
それらの曲目を実際にキーボードで弾いたり、ハンドベルで合奏してみたりと、
クラシック音楽の名曲を味わることをしました。
この学習方法、私は効果があると思っていまして、
9月は賑やかな音楽室となりました。
<打楽器アンサンブル>
中学2年生と外部入学者の高校2年生には、10月に打楽器アンサンブルを実施。
曲は、黒澤吉徳作曲「打楽器アンサンブルのための小品」
昨年に引き続きの実施です。
指導メニューは昨年とほぼ同じ。
最初は私が指揮者をして、あとは各グループに練習を丸投げ。
今年は取り組み状況がよいグループが多く、
発表会はクラスによっては大盛り上がり、楽しい時間となりました。
<楽典学習>
昨年とほぼ同様のことをしましたが、
中学3年生と内部進学者の高校生には、新たにコードネームの学習をしました。
和声の学習をあまり理論的に学習するだけではなく、
今後の音楽人生にひょっとしたら役に立つかもしれないコードネームの学習に繋げられたらいいなあと思い実施しました。
音階や調性の学習で苦労していた生徒たちでしたが、
コードネームの学習は案外コツを掴んでくれた生徒が多くいたことは嬉しい限りです。
コードネームの学習は、まだ初歩の段階なので、3学期も継続の予定です。
2学期はこんな感じでした。
私の個人的な事情で欠勤が多く出まして、実は予定していたメニューを削減せざるを得ない状況がありましたが、
それでも、徐々にこちらの学校での音楽教育メニューが完成しつつある状況になってきました。
まだまだ未完成部分もありますけれども、それは今後の課題ということで。
さあ、3学期も楽しみたいものです。
2023.11.22