2021年4月から非常勤講師として勤務している学校、2年目をもうすぐ終えようとしています。
2021年度の1年間の経験と蓄積は大変貴重なものでした。
これを土台にして、2年目は更なる進化を遂げていきたいと思っていました。
そこで、私は「○○音楽プログラム」というものを勝手に作っています。
○○は学校名、ここでは一般非公開ということにしています。
また、相変わらず、コロナ禍の状況ということで、音楽室のスペースの関係上、
声楽やリコーダーを含む管楽器の取り扱いは禁止しています。
前回のコラムでは1学期の内容を書きましたが、
今回は3学期編です。
・作曲課題に挑戦
昨年度も実施しました作曲課題、
今年度は入学した中学1年生と高校1年生は昨年度に引き続き、
沖縄の音階を使用しての作曲課題に取り組んでもらいました。
それ以外の学年は、CMソングを作曲してもらうということをしました。
これは、教育出版から出ています中学校音楽の教科書に掲載されてあるものを応用して、
課題をこなしてもらうことに。
完成度の差、楽譜のそもそもの書き方が稚拙、などなどの問題は露呈されてしまいましたが、
作品が完成して音にした時の喜び、あるいは恥ずかしさ、面白さ、
そんなことが発表会で味わえたので、取り組んだことは意義あるのかなあと思っています。
正直、なかなかハードルが高い生徒がいたことも事実なので、
このメニューは改良が必要と思う次第。
・日本伝統音楽の学習
私もそれほど得意としている分野ではない日本伝統音楽、
ですが、逃げてはならないので、2学年で以下の内容を実施。
中学1年生:箏と尺八
中学2年生:雅楽に使われる楽器、越天楽の鑑賞
実は、時間数の関係上、どちらの学年もたったの1時間でこなしたのですが、
中学1年生では、箏の実物を見せて、ある程度の奏法を私が見せたこともあり、興味深く学んでくれた様子。
中学2年生は、楽器の特性や、唱歌の内容などを学んでくれたことに意義があったかなあと思っています。
・楽典内容
<中学1年生 高校1年生の一部>
拍子記号とリズムに関連した学習を実施。
<それ以外の学年>
音階と調性の学習。
ただし、まだ途中段階で終えたので、続きは次年度に実施。
ということで、「○○音楽プログラム」2年目の挑戦が終わりました。
「これで完成だ!」と喜びたいところですが、
実はそうはいかないのです。
いろいろと改良が必要なものがあったことも事実だからです。
それと、世間の流れから、新年度からは歌唱の授業を復活させることとしました。
音楽室の換気環境から、エアコンを使用する時期は避け、春先と秋ごろの時期に実施の予定。
このままでは、今年度まで実施したメニューのどれかを削らないといけなくなります。
どうすれば、音楽の様々な分野に学習の芽を持ち続けることが出来るのか、
春休みはまたまた研究の時間となります。
ということで、「○○音楽プログラム」3年目の挑戦が4月から続きます。
2023.2.22