昨年の4月から非常勤講師として勤務している学校、2年目を迎えました。
昨年1年間の経験と蓄積は大変貴重なものでした。
これを土台にして、2年目は更なる進化を遂げていきたいと思っていました。
そこで、私は「○○音楽プログラム」というものを勝手に作っています。
○○は学校名、ここでは一般非公開ということにしています。
また、相変わらず、コロナ禍の状況ということで、音楽室のスペースの関係上、
声楽やリコーダーを含む管楽器の取り扱いは禁止しています。
・リトミック学習
以下の曲目を学習しました。
「クラッピングラプソディ第1番」と「Beat Canon」は昨年度も取り上げました。
「打楽器アンサンブルのための小品」は2年前に別の学校で取り上げましたが、今年度復活です。
この曲の学習過程がなかなか難しいのです。
パートは6つに分かれますから、そのパートの譜面内容を習得させるのに手間がかかります。
そこで、パートごとに座席を並べ替えて、私が指揮者の役割で習得を目指すというスタイルを取りました。
これが、後々グループごとの学習に繋げることに一定の効果があったと思われます。
実際の発表では、あらゆる道具を持参、作成してのアンサンブルに、見ている方も楽しんでいましたし、一定の成果は出たかなあと思っています。
・楽典学習
昨年度から3年計画で楽典学習を立案中。
昨年度の1年間は以下の学習を中心に展開しました。
今年度は音程の学習に入りました。
ここで疑問の声が聞こえてきそうです。
「音階の学習は?」「調性は?」
勿論、この学習を先行して取り上げるべきとの声も理解できますが、
音階の構成や調性の理解に音程の概念は欠かせないと思い、
ここは理論体系を作りたく、音程の学習を導入しました。
ただ、難易度は上がりますから、1学期は幹音だけで音程を答えるということのみとしました。
変化記号を伴った音程学習は2学期に導入予定です。
それから、音階や調性の学習が3学期になるのでしょうか。
・今年だから取り上げた鑑賞教材
今年生誕100周年の現代音楽家クセナキス
通常なら、彼の作品を扱うということは、かなりハードルの高いことでして、
昔の私なら、絶対に避けていた人物でした。
でも、今年生誕100周年ということもあって、
彼の音楽を今年だから学習しました。
取り上げた作品は「打楽器三重奏のための”オコ”」
ちょうど、リトミック学習の発表を終えた際、時間に余裕があったので、鑑賞してみました。
打楽器学習の深掘りとなりまして、
関連学習としての学習効果はあったのではないでしょうか。
いろいろと書きましたが、コロナ禍の状況になってからの教材研究、
気が付けばなかなかの教材量となりました。
でも、実はまだまだ不足です。
悲観的な見方ですが、コロナ禍の状況は、まだあと数年は覚悟をしていますので、
このままではネタ切れになってしまいます。
私が作り上げている「○○音楽プログラム」はまだ作成途中。
完成までにはもうしばらくの時間が必要です。
2学期はどんな学習にしようか、夏休みは教材研究に余念がありません。
2022.7.6